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犬に優しい小さなトリミングサロンをつくるまでの徒然

健康な皮膚の犬に薬用シャンプーを使っていませんか?

ネットでシャンプーについて検索していると、おすすめシャンプーとして『薬用シャンプーが薦められている』のをよく見かけるので、犬用薬用シャンプーについての考えをかいておきます。

薬用といっても種類がありますが、多くの薬用シャンプーに使用される殺菌成分のクロルヘキシジンが含まれたものです。

薬用シャンプーの目的

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皮膚には普段から常在菌という菌がすみついていて、健康な皮膚はそれらの菌がバランスよく棲息して外敵から皮膚を守る働きをしています。それが何らかの原因で細菌が増殖して悪さをすると細菌性皮膚炎になります。

一番なりやすい皮膚病がこの細菌性皮膚炎で”膿皮症”と呼ばれるものです。

異常繁殖してしまった細菌を「殺菌・消毒」して退治するのが薬用シャンプーの目的です。

健康な皮膚の場合は「常在菌とのバランスがとれた皮膚環境」が整っていますが、薬用シャンプーを使うとそれが一度リセットされます。

獣医さんによっては、定期的に「殺菌・消毒」して皮膚常在菌そのものをリセットすることで健康は皮膚を保つという考えもあるそうなので、それがダメとは言えませんが。

現在の良い皮膚バランスを崩してまで、予防治療をするのは疑問に思います。

自宅で薬用シャンプーを使う時は眼に入らないように要注意デス!

どのシャンプーも眼には入れないように洗わなければなりませんが、特に薬用シャンプーに使われる酢酸クロルヘキシジンは眼に対しては高い急性毒性を有する成分なので、眼、鼻、口に入らないように注意して使って下さい。

皮膚に対しては毒性や刺激性が共に低く、低濃度でも殺菌効果があり安全です。

犬の皮膚は人間の約1/3の薄さ

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※画像は長者原動物病院より

犬に人間のシャンプーはダメって言われる大きな理由が皮膚の薄さです。

犬も人間も皮膚の構造はほとんど同じで、汗をかくエクリン汗腺が犬の場合は肉球にしかないという程度の違い。

皮膚の表皮は、細胞がレンガのように積み重ねられた層になっていますが、人は10~15層程度(約0.1mm)の細胞層ですが、犬や猫では2~3層程度(約0.05~0.1㎜)と人の約1/3の厚さになっています。

人間の赤ちゃんの場合が大人の1/2~1/3とされているので、犬は人間の赤ちゃんと同じか、それ以上に繊細な皮膚なんです。

犬って人間よりもアトピーだったり皮膚病の子が多いと思いませんか?

犬の皮膚のほうが、人間よりも薄くできていてバリア性も劣るので、シャンプーの成分が皮膚組織やさらに内部に浸透していく可能性もあります。

 

犬の皮膚が丈夫だと勘違いしされやすいのは、毛で覆われているためですね!モフモフのガードがあるので強く見えるんです。

人間は皮膚がむき出しですが丈夫ですよね。

まとめ

膿皮症のワンちゃんが多いようにちょっとした原因で皮膚病になってしまうこともあります。健康な皮膚に薬用シャンプーを使って常在菌までなくすのはどうかな~ということですね。

皮膚病の治療目的で一時的に使う方が安全な気がします。

やはり、薬用は消毒殺菌が目的なので、保湿力や毛艶を良くするという部分では通常のシャンプーに劣りますからねー。

犬自身が元々持っている『バリア機能』『調整する力』を崩さないことも大切だと思います。

使用シャンプーについては人間のものでも、乳児に使えるようなものであれば犬でも問題ありません。また主成分の洗浄剤が刺激の少ないシャンプーなら10倍以上に薄めればOKです。

人間用のシャンプーは犬用と違って、成分がすべて表記されているので、調べていけば犬用よりも良いモノはあると思います。

ペットサロンでよく使われる低刺激シャンプーとしてはラファンシーズを使っているお店が多いです。公式ページで成分を表記していないのが昔から気になっていますが、アミノ酸系のシャンプーで低刺激、保湿系です。

最近は人間の薬事法基準で作って成分表記をするシャンプーも増えてきていますね。

では!

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