名もなきトリマーの名古屋ペットサロンBLOG

犬に優しい小さなトリミングサロンをつくるまでの徒然

マイクロバブル・ナノバブル・炭酸泉の違い。オゾンのリスクについて

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最近の犬の美容室ではマイクロバブルのオプションサービスは定番ですよね。

僕もペットサロンをつくるにあたって、マイクロバブルのシステムは必ず入れようと考えています。やはり汚れの落ち方が全然違うんですよね。オプションメニューとしてではなく、通常メニューにマイクロバブルを入れてしまう予定です。

マイクロバブルは細かい泡が毛穴に入り込み、電気作用で汚れと吸着することは知っていますが、発生させるメカニズムや具体的に炭酸とは何が違うのか、など勉強不足だったので今回調べてみることに

※マイクロバブルとは、直径が約1~60μm以下の微細な気泡のことで、マイクロバブルよりさらに小さい直径が約1~3μm以下の気泡は「ナノバブル」と呼ばれています。さらに、直径が数ミリの「ミリバブル」や数センチの「センチバブル」と呼ばれる気泡です。

マイクロバブルのシャワーヘッドなら1万円~2万円程度。

マイクロバブルを発生する機械は大型の発生機を使ったものと、シャワーヘッドの取替だけで使えるタイプの2つがあります。

美容室はシャワーヘッドタイプのマイクロバブルを使っている場合が多く、オゾンも使いたいペットサロンは大型の発生装置を使っていることが多いです。

「排出量、気泡の大きさ、オゾンの有無」が発生装置によって変わります。

シャワーヘッドの交換だけでシャンプー剤、水が節約できるので、頭皮ケアを考えている人にはコスパ良いと思います。自宅でワンコさんを洗っている方も、流すだけである程度汚れが落ちてしまうので楽ちんです。

 Amazonでは田中金属製作所のマイクロバブルシャワーヘッドが非常に人気がありますね。

マイクロバブルと炭酸泉の違い

炭酸が数mmに対して、マイクロバブルはμm。

1000μmが1mmですので、1/1000の違いがあります。気泡の大きさが圧倒的にマイクロバブルの方が細かくなります。

炭酸は水に二酸化炭素を溶け込ませたモノなので、高濃度の炭酸が皮膚を通して体内に吸収されてその効果を発揮します。

炭酸は血流増加が期待できるので、関節痛や筋肉痛の軽減や老廃物の排除。マイクロバブルは細かな汚れや細かな所の汚れを取るのが特徴とも言えます。

  • 汚れ、匂い、抗菌にはマイクロバブル。
  • フケ、かゆみ、乾燥肌、ヘルニアには炭酸泉。

一言で特徴を言えば「汚れを落とすならマイクロバブル」「血行促進なら炭酸泉」ですね。人間も犬も同じですね♪

もちろん炭酸には汚れを落とす効果はない?マイクロバブルは血行促進の効果はない?

と、いうわけではなく、炭酸にも汚れを落とす効果があるし、マイクロバブルにも血行促進の効果はあります。

炭酸泉は代謝を高めて血行を促進するため、皮膚の調子が悪いワンちゃんに良いのですが、効果を最大限発揮するなら8分~15分の入浴は必要なので、老犬や体が弱いコだと、体力的に負担になる点が注意ですね。

マイクロバブル発生方法

マイクロバブルの発生メカニズムは流体力学的な手法と加圧減圧法と大きく2つに区別が出来ます。 各企業で独自の発生方法やメカニズムの研究が行われています。

圧壊(衝撃波)

超音波、衝撃波等により急激な圧力変化を利用する方法。

剪断(乱流)

気体と液体が混合した状態で、乱流により気体を剪断し気泡化する方式。

加圧溶解(過飽和析出)

コンプレッサー等で液中へ強制的に気体を溶解させ過飽和状態の液体を急激に減圧、もしくは常圧の液体に抽出し過飽和の気体を析出させる。

微細孔(焼結体)

ガラス、金属、セラミック等を微細孔の開いた状態に焼結又は弱く結合させた物を、液中で加圧ガスを通過させ気泡を発生させる。

固体包埋

氷や半固体中に封入された微細気泡が、液体に溶けることによって放出される。

電解

電気分解の電極にて発生するガスの一部が微細な気泡となる。

化学反応

化学反応によって発生するガス。

縮小

加圧や冷却など何らかの物理的・化学的手段で泡を縮小する方法。

発生方法によって気泡の大きさに差があります。

マイクロバブルの殺菌力

マイクロバブルで殺菌性が高いとされているのは、オゾンのマイクロバブルで、オゾンガスは酸素をはるかにしのぐ強力な酸化力を有しており、悪臭成分の分解・ウィルス・雑菌に対する効果があります。

オゾンは通常は難溶解性なのですが、オゾンでマイクロバブルをつくると水に溶解させることができるそうです。

「オゾンナノバブル水」で検索してみると、歯周病治療に関連した情報が出てきます。それほどオゾン+マイクロ(ナノ)バブルは相乗効果が高いようですね。

オゾンのこと

ここまで読んでくださった方いかがでしたか?

最後にオゾンの事を書いておこうと思います。

当初は「マイクロナノバブル+オゾン」のシステムを導入しようと考えていましたが、オゾンは見送ることにしましたー。

なぜ!?って思いますよね。

シャンプー剤を使うことなく強力な殺菌ができるオゾン。しかも、マイクロバブルと合わせることで水に溶かすことができるため、導入しない理由はなさそうです。

しかし!!

強力な殺菌が出来てリスクがないなんてことがあるの??

という疑問があったので、オゾンの人体への影響を調べてみることに。

で、調べたところやはりリスクがありました。

 生体へのオゾンの影響

空気中濃度影  響
0.01ppm 敏感な人の嗅覚閾値
0.01~0.015ppm 正常者における嗅覚閾値
0.06ppm 慢性肺疾患患者における嗅気能に影響ない
0.1ppm 正常者にとって不快、大部分の者に鼻、咽喉の刺激
(労働衛生的許容濃度)
0.1~0.3ppm 喘息患者における発作回数増加
0.2~0.5ppm 3~6時間暴露で視覚低下
0.23ppm 長期間暴露労働者における慢性気管支炎有症率増大
0.4ppm 気道抵抗の上昇
0.5ppm 明らかな上気道刺激
0.6~0.8ppm 胸痛、咳、気道抵抗増加、呼吸困難、肺のガス交換低下
0.5~1.0ppm 呼吸障害、酸素消費量減少
0.8~1.7ppm 上気道の刺激症状
1.0~2.0ppm 咳嗽、疲労感、頭重、上部気道の乾き、2時間で時間肺活量の20%減少、胸痛、精神作用減退
5~10ppm 呼吸困難、肺うっ血、肺水腫、脈拍増加、体痛、麻痺、昏睡
50ppm 1時間で生命の危険
1000ppm 以上 数分間で死亡
6,300ppm 空気中落下細菌に対する殺菌

出典:平成15年度省エネルギー型廃水処理技術開発報告書(NEDO)

このように濃度が高くなると呼吸器に大きな影響を与えるリスクがあります。

つまり、

  1. 濃度調整の徹底
  2. 換気の徹底

の2点が確実に守れれば良いのですが、色々と考える部分もあり、オゾンの導入は見送りすることにしました。

もちろん濃度管理に問題がなければ、ペットに影響はありませんし、動物病院の治療にもオゾンは使われています。

オゾンに関する参考URL

オゾンにリスクや安全性について、もっと詳しく知りたい方は以下のページを御覧ください。

マイクロバブル使用中、息苦しいトリマーさんへ!

オゾンを導入しているお店のトリマーさんで、マイクロバブル中に息苦しい感じがするという人は、オゾンが影響している可能性があるため、まずはオゾン濃度を下げて、換気をして空気を入れ替えてみてください。

敏感な人ほどオゾンが気になるかもしれないですねー。

 

というわけで、オゾン導入は検討が必要なため保留。その分、マイクロバブルシステムの選択肢が増えるので、拘ったものを導入したいと思います!^^

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